今年もチョコレートの季節がやってきた。
カカオの濃度が高いビター系のチョコレートが結構好きだ。最近はカカオ分○○%というように濃さが表示されているものが多い。適切な割合で混ぜ合わせたら、自分の口に合う濃さが作れるんではないか?
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きっかけ。ある日コンビニでこんなものを見つけた。
明治製菓「チョコレート効果」
63%、72%、86%、99%の4種類詰め合わせ。これを見て最初に思いついたのは「濃さがわからないように包装をはがして、4人で1つずつ目をつぶって選び、一口で食べる(99%に当たった人がお笑い的においしい)」という遊び方だが、もう同じようなことをやってる人がいた。
小さく警告が。
俺が思いつくようなことは、たいてい誰かが思いついている。昔読んだスチュアート・カウフマンの言葉(※)が頭をよぎった。
※「若手の科学者は、一度ならずこの種の瞬間に出くわすことがある。『なんてことだ、誰かがすでにその研究をやってしまっている!』。ふつうはその誰かさんは、あなたがやろうと計画していたことを完全にはやってはいないものである。だから、失われた夢の底なし地獄で消えてなくなるところだったあなたの人生は、進むべき細い道がまだ上に向かって続いていることを見つけてほっとするのである」―スチュアート・カウフマン『自己組織化と進化の論理』(米沢富美子監訳)、日本経済新聞社、1999、p.475。
でも、俺は別のネタを探そうと思った。そうだ、混ぜてみよう。カカオの濃度が変わって、味も変わるはずだ。
デモンストレーションとして、99%と63%(右端と左端)から72%(左から2番目)を作ってみよう。それぞれ何対何の割合で混ぜればよいだろうか?
式はこちら↓(なぜか手書き)
算数苦手。これは99%チョコ1に対し63%チョコをいくつの割合で混ぜると72%になるかを求める式だ。答えは x=3。
幸い、ブロックになっているので計るのは簡単だ。
63%を3ブロック、99%を1ブロック取って、一緒に口の中へ。季節柄、湯煎で溶かしてハート型に固めたりしたら面白いかと思ったが、面倒なのでやめた。型ないし。しかも男がそういうの作っても気持ち悪いし。
よく噛んで、口の中でよく混ぜて・・・のつもりだったけど、まず最初に強い苦味が来る。溶け始めたあたりから甘みが追いかけてくる感じだ。
で、72%になったか? 最初の写真の左から2番目の72%チョコの味と比べてみる。計算上は同じ濃さになるはず。
・・・
あれ、こっちのほうが甘い。
気のせいかとも思ったが、もう一度食べてみても「63%・99%混合」よりも72%のほうが甘く感じる。撮影に協力してくれた相方(上の写真で手が写ってる人)も同じ意見だった。
ということで、よくわからない結果になった。ただ、ウィキペディアによると苦味は味覚の中で最も感度が強いそうなので、最初に感じた99%チョコの強い苦味が口に残って、その後に食べたものが甘く感じたのかもしれない。
こうして、先に甘いやつら(63%と72%)を食べつくしてしまった。後に残った苦いやつらも口の中で混ぜながら頂きます。上でやったのと同じ方式で計算すると、86%チョコ3に対して99%チョコ1を混ぜた場合の濃度は89.25%に相当する。これはかなり苦かった。慣れればかなりうまいかもしれない。
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ということでいつの間にか目的を見失った気がした。しかしひさびさに長いエントリを書けたのはチョコレート効果かもしれない。
原材料表示。同じ材料がキレイに斜めに並んでいるけど、99%のところで砂糖が消える。
味は、77%あたりが自分的にちょうどよいのではないかと思った。最後におまけとして配合の公式をつけときます。女性の方はバレンタインデーの参考にどうぞ。
a%(濃度低いチョコ)とc%(濃度高いチョコ)を混ぜてb%(中間の濃度のチョコ)をつくります。a<b<cです。このとき、c%のチョコ1に対して混ぜるa%のチョコの割合をxとすると
x=(b-c)/(a-b)
です。スラッシュは割り算ね。念のため。

